くいんてっとふぁーむ ya-jinの日記

無肥料栽培へ向って、イバラの道を進む! 私が実施している無肥料栽培についてのブログです。無肥料栽培とは、化学肥料はもちろん、有機肥料も堆肥も一切施さない栽培方法。非常に難しい農法で、現在悪戦苦闘中! 自らが設定した期限は2010年9月! それまでに見通しが立たなければ無肥料栽培から撤退、敗北。さあ、その全てをご覧あれ!

無肥料栽培とは?

こんばんは。数日ブログを休みましたが、投稿します。

今日は月に数回あるアルバイトに行ってきました。農業収入が上がらない今、重要な現金収入源です。

日曜から水曜までは、ずっと全てではありませんが、先日お伝えした不耕起の田んぼの田植えをしました。なかなか手ごわく、ようやく60%といったところ。明日と明後日で終えたいと思います。完全に終わりましたら、報告したいと思います。

さて今回は、無肥料栽培について書いてみたいと思います。

無施肥栽培とか自然栽培とも言うようですが、要するに化学肥料や有機質肥料、堆肥を一切使わない栽培方法を指します。決して化学肥料を使わない栽培法ということではありません。

中には草質堆肥を使ったり、積極的に外部から刈った草を畑の表面に入れたりする方もいるようですが、厳密にはそれは無肥料栽培ではないのではないかと、個人的には思っています。

かく言う私も草質堆肥を使用していますので、現時点では無肥料栽培とは言えないでしょう。

ではなぜ肥料を使わないのかと言うと、きちんとした理由があります。その第一点目は、過剰に肥料分を与えられた作物は、「毒」になり得るからです。

具体的には、窒素肥料を過剰に与えられた作物は、その体内に沢山の硝酸性窒素を含有することになります。硝酸性窒素は人体内に入ると、同時に食べた肉などと反応して、ニトソロアミンという発ガン物質に変わる性質があります。

一言で簡単に言えば、過剰に肥料を与えられた作物を食べると、ガンになるリスクが上がるのです。

そして第二に、環境に対する悪影響です。畑に施された肥料のすべてが作物に吸収されるわけではなく、その一部は地面に浸透してやがて地下水や河川を汚染します。汚れた河川に生き物は生きられません。また地下水を飲んだ人間にも悪影響を及ぼします。

ちなみに過剰な肥料とはもちろん有機肥料も含みます。有機質だから沢山使用しても大丈夫ということはないです。むしろ有機農業はむやみと肥料を使う傾向があり、危険だと言われています。

第三に、化学肥料や有機肥料を資源として見た場合、石油と同じように限りがあるのです。いえ、化学肥料については限りがあるのかどうかは知識不足ではっきり言えません。でも限りがなかったとしても化学肥料は健康面から考えても論外とさせてもらいたいです。

有機肥料の場合は、その主な材料は米ぬかや菜種かすなどですが、米ぬかを除いてはほどんどが海外由来でしょう。牛フン堆肥など動物性堆肥にしたところで、家畜が食べている飼料の多くは、これまた海外に頼っています。

つまり、有機農業は輸入された有機肥料に依存している部分が大きいということです。もし輸入が止まったら、有機農業はできません。また今後、有機農業が増えるとすれば、有機肥料が不足する事態も考えられます。

主に上記の三つの理由から、肥料に頼らない農業技術の開拓と普及が必要だと思うのです。そんな訳で、私は無肥料栽培を始めたのです。少しはわかって頂けたでしょうか?

無肥料栽培を始めたために、いままでお付き合い頂いたお客様に多大なご迷惑をおかけしております。いっぱい収穫をしたい。でも肥料はあげたくない…。そんなジレンマの中で働いている私です。

皆様、どうぞ長い目で見てやって下さいませ…。

 

コメント

 

解かります その気持ち

肥料をあげれば なんでも出来るんですがね。
長い目でみると 無肥料で作ることの方が
色んな事に 幸せですよね。

2009/6/5(金) 午後 8:48[ くーたろう2号 ]

  

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そうなんです。わかってくれる人がいると、とってもうれしいです。

そちらも、いよいよ田植えが近いようですね。
がんばってください!

2009/6/5(金) 午後 10:43[ YA-JIN ]