くいんてっと
しばらく間があいてしまい、すいませんでした。
今回は、このブログの題名にもなっている「くいんてっと」について説明したいと思います。もしすでに説明していたらすいません。
私は、5つのポイントに重点をおいて農業を行っています。①無農薬②不耕起③自家採種④連作⑤地域草質資材利用。その5つです。
クインテットとは、音楽用語で、五重奏の意味です。上記の5つのポイントを実践して初めて本当の農業という音楽が奏でられるという想いを込めて、「くいんてっと栽培」と勝手に名付けました。
本当のことを言えば、⑤の地域草質資材利用は、「無肥料」だったのですが、ここ数年の経験で、完全に何もいれない無肥料栽培はこの地では無理と判断して、転換をはかりました。
①無農薬については言うことはあまりありません。人体に害を与えるのはもちろん、畑にあっても益虫も有用な微生物までも全て殺してしまう方法を許すことは出来ません。他の四つのポイントを実施しても、農薬を使用してしまったら無意味です。逆を言えば、他の四つのポイントはどれか欠けたとしても何とか許されると思いますが、無農薬だけは基本中の期本になります。
不耕起の第一の目的は、土壌構造を破壊しないことです。もっと言えば、微生物の生息環境を壊さないことです。
自家採種は、その土に合った作物を作りだすために行います。完全に無肥料ではないにしても、草質資材だけに頼った農法では、明らかに養分は少なくなります。そんな地養分下で種採りを繰り返すと、低養分に適応した野菜が生まれてきます。病害虫への強さも備わってくるでしょう。低養分下での農業には、こうした自家採種がかかせません。
④連作については、こうです。重要なのは、「連作するな」ではなくて「連作しなさい」ということです。作物を連作することによって、そこに住む微生物や雑草などが、その特定の作物に合った土になると考えています。連作を二年、三年すると、連作障害が出ますが、それを無視してさらに連作を繰り返すと、障害が出なくなり、やがて素晴らしい野菜が出来るようになると思っています
⑤地域草質資材利用と言うのは、自前で近所から調達できる落ち葉や刈り草などを積極的に利用しようというものです。化学肥料にしても有機質肥料にしても、海外やら国産にしろ遠い地域から運ばれて来たものがほとんどです。家畜糞にしたところで原材料は外国産の餌が多くをしめています。畜産業が衰退したらどうなるのか、有機肥料の材料が輸入されなくなったらどうなるのか。そう考えたとき、地域の有用な草質資材を生かす道を選びました。
以上ですが、くいんてっと栽培の意義をわかっていただけたでしょうか?理念だけは一著前ですが、実際には未だ絵に描いた餅です。5つの楽器、それぞれの演奏者が鍛錬を積み、そして同時に演奏された時に、まるでひとつの楽器のようにひとつのハーモニーを紡ぎだす。私の畑はまだそれぞれの楽器が未熟です。まだ不協和音を響かせています。きれいな音楽を聴いてみたい一心で、精を出しています。
コメント
聖なる笛パンフルートのページからきました。学校のレポートで「悪魔にされた牧神パンの話]悪魔にされた牧神パンのページを一部引用したいのですが、参考文献がわかるようでしたら教えていただきたいです。
2013/10/18(金) 午前 3:58[ 山羊さん ]