目指すべき農業は何か?4
少し間があきましたが、「目指すべき農業は何か?4」をお届けします。
今回は「自然農」についてです。
あくまでも私個人の漠然としたイメージになってしまうかもしれませんが、自然農について書いてみたいと思います。
自然農はおそらく今から30年くらい前に、川口由一氏が始めた農業スタイルです。一番の特徴は「耕さない」ところでしょう。完全に無農薬・無化学肥料なのも忘れてはいけません。土を作るため、微生物を増やすために刈った雑草や落ち葉などで被覆したり、時には米糠をやはり表面に散布することもあります。
もうひとつの特徴は、耕さないので当然ですが、機械類を使用する頻度が格段に少ないことでしょう。川口氏自身は、トラクターはもちろん、刈り払い機や軽トラックさえも使用しないと聞きます。自然農で使用する農具は、ノコギリ鎌、鍬、くらいのものでしょう。
自然農は己の体ひとつで自然と向き合う農業です。一粒づつ直接はたけに種を播き、野菜の生育を妨げそうな雑草は、地面に直に座って地ぎわから刈り、その場に敷く。農法と言うよりは、「生き方」そのものです。
そんな農法ですから収入も少ないので、一般的ないわゆる普通の生活は難しいでしょう。私自身、そういった自給的農業に興味はありますが、家族のことを考えると踏み切る勇気はありません。いえ、家族のせいにしなくても、現代生活に慣れ切った私にはおそらく無理でしょう。
加えて、自然農が一般社会に広く認められのは不可能とは言わないまでも、現実離れしています。自然農の要素を取り入れる必要は強く感じますが、いままでの自然農そのものでは、受け入れられないでしょう。
あまり好きな言葉ではありませんが、「効率」がもっと良い方法を考えないといけないと思います。一人で作付出来る面積と、その収量性が格段に上がらないと、家庭菜園レベルでしか実施出来ないでしょう。
決して、自然農を馬鹿にしたり、実施者を変人扱いするつもりはありません。人間と自然が向き合う姿は、農業とは本来そういうものだと痛感させられます。この自然農の理念をそのままに、何とかもう少し効率的な農業は出来ないものか…。そればかり考えています。
コメント
お久しぶりです(*^.^*)
具体的にどこから効率よくしていいか?手をつけられない状況がいまの農業だと思います。すべてに連動していて、それぞれに制約がある(笑)
ぜひ、頑張ってください(σ▽σ)!!
2010/3/26(金) 午前 5:31[ himi ]
激励、ありがとうございます。
すべてが連動している…。
ほんとにその通りです。力の続く限り頑張りますよ!
2010/4/5(月) 午前 10:33[ YA-JIN ]