種まき・定植三昧
播種したのは、ラッカセイ・バジル・オクラ・ツルムラサキ・エンサイ・モロヘイヤなどです。
ゴールデンウイークから比較的天候に恵まれたお陰で、作業は進んでいます。今日のような小雨が降る時には、草刈りにいそしんでいます。
稲の育苗ですが、播種は4月18日に行いました。一般的な機械植えならば、そろそろ田植えになるのでしょうが、私の場合は不耕起の手植えなので、田植えはまだまだ先です。
稲の育苗は二種類の方法で行っています。ひとつは普通に育苗箱で行っています。ただし土は通常より多くして、播くモミの量も少なめにしてあります。そうしないと、一か月以上に及ぶ育苗に耐えられずに、チンチクリンの苗になってしまいます。この育苗箱の方は、もう一方が失敗したときのためのおさえです。
もうひとつは、田んぼに直に育苗する方法です。自然農の川口氏のやり方を取り入れています。細かなところは違いますが、それはそれぞれの状況に応じて多少変化するのが当然と思います。
詳細は書きませんが、田んぼの表面を整えた上に、直接モミを播きます。ばらつきがありますが、大きいもので5~6センチくらいになっています。生育が遅いと感じるかもしれませんが、播いた直後からゴールデンウイークに入るころまでの気温が上がらずに、ほとんど生育がストップした状態でした。
やむなくビニールトンネルを設置した効果もあって、ゴールデンウイークに入ったころから一気に生育が良くなりました。現在は今度は暖かすぎて徒長が始まっているようなので、昼間はビニールを剥ぐようにしました。
近日中には米糠で少し補いをしたいと思います。出来れば補いたくないのですが、去年のようにチビた苗にするわけにはいかないので、今年はこの方法で試したいと思います。
田植えは今月の末から一週間くらいかけて行う予定でいます。それまでに苗の大きさをせめて15センチにまでは育てたいと思っています。
今回は写真がなかってですが、次回には何枚かお見せしたいと思います。
くいんてっと
しばらく間があいてしまい、すいませんでした。
今回は、このブログの題名にもなっている「くいんてっと」について説明したいと思います。もしすでに説明していたらすいません。
私は、5つのポイントに重点をおいて農業を行っています。①無農薬②不耕起③自家採種④連作⑤地域草質資材利用。その5つです。
クインテットとは、音楽用語で、五重奏の意味です。上記の5つのポイントを実践して初めて本当の農業という音楽が奏でられるという想いを込めて、「くいんてっと栽培」と勝手に名付けました。
本当のことを言えば、⑤の地域草質資材利用は、「無肥料」だったのですが、ここ数年の経験で、完全に何もいれない無肥料栽培はこの地では無理と判断して、転換をはかりました。
①無農薬については言うことはあまりありません。人体に害を与えるのはもちろん、畑にあっても益虫も有用な微生物までも全て殺してしまう方法を許すことは出来ません。他の四つのポイントを実施しても、農薬を使用してしまったら無意味です。逆を言えば、他の四つのポイントはどれか欠けたとしても何とか許されると思いますが、無農薬だけは基本中の期本になります。
不耕起の第一の目的は、土壌構造を破壊しないことです。もっと言えば、微生物の生息環境を壊さないことです。
自家採種は、その土に合った作物を作りだすために行います。完全に無肥料ではないにしても、草質資材だけに頼った農法では、明らかに養分は少なくなります。そんな地養分下で種採りを繰り返すと、低養分に適応した野菜が生まれてきます。病害虫への強さも備わってくるでしょう。低養分下での農業には、こうした自家採種がかかせません。
④連作については、こうです。重要なのは、「連作するな」ではなくて「連作しなさい」ということです。作物を連作することによって、そこに住む微生物や雑草などが、その特定の作物に合った土になると考えています。連作を二年、三年すると、連作障害が出ますが、それを無視してさらに連作を繰り返すと、障害が出なくなり、やがて素晴らしい野菜が出来るようになると思っています
⑤地域草質資材利用と言うのは、自前で近所から調達できる落ち葉や刈り草などを積極的に利用しようというものです。化学肥料にしても有機質肥料にしても、海外やら国産にしろ遠い地域から運ばれて来たものがほとんどです。家畜糞にしたところで原材料は外国産の餌が多くをしめています。畜産業が衰退したらどうなるのか、有機肥料の材料が輸入されなくなったらどうなるのか。そう考えたとき、地域の有用な草質資材を生かす道を選びました。
以上ですが、くいんてっと栽培の意義をわかっていただけたでしょうか?理念だけは一著前ですが、実際には未だ絵に描いた餅です。5つの楽器、それぞれの演奏者が鍛錬を積み、そして同時に演奏された時に、まるでひとつの楽器のようにひとつのハーモニーを紡ぎだす。私の畑はまだそれぞれの楽器が未熟です。まだ不協和音を響かせています。きれいな音楽を聴いてみたい一心で、精を出しています。
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聖なる笛パンフルートのページからきました。学校のレポートで「悪魔にされた牧神パンの話]悪魔にされた牧神パンのページを一部引用したいのですが、参考文献がわかるようでしたら教えていただきたいです。
2013/10/18(金) 午前 3:58[ 山羊さん ]
目指すべき農業は何か?5
雨が多くて困りますね…。長期予報でも、まだしばらくこんな感じの天気が続くようです。トホホ…。
さて、気を取り直して「目指すべき農業は何か?」の最終回を書きたいと思います。
まずは「無肥料栽培」について、私の知識の範囲内で説明したいと思います。
無肥料栽培は岡田茂吉氏が提唱した農法で、ありとあらゆる肥料を一切用いない農法です。広い定義では、落ち葉や刈り草などの堆肥を使用した農法も含まれます。狭義では、畑に生えた雑草や作物の残渣すら残らず持ち出すところまでやらないと、無肥料栽培にならないようです。
もちろんですが、農薬は使用しません。不耕起ではなく、耕起栽培です。耕起しただけで、肥料は一切入れずに野菜がどんどん育つ、夢のような栽培法です。
以下は私の経験談になりますが、この無肥料栽培はよくわからないのが現状です。はっきりしているのは、私が1、2年間実施した結果は、惨憺たるものだったということ。耕し続けながら完全に肥料をやめると、畑は1年もしたら雑草さえ生えないような砂漠になってしまいました。これは私の畑が傾斜しているために大雨が降ると土が流されてしまうことも原因です。
畑が砂漠になってもあと数年すれば野菜が育つようになる。そう考えてみたこともありますが、全国の無肥料栽培成功者の例を見ていると、雑草はむしろ生えて困っているようです。雑草が生えるだけの力があるから野菜も育つ。そう思えてなりません。実際には、ほどんと雑草が生えないのに野菜は良く育つという畑が存在するので、砂漠状態を完全に否定はできませんが…。
あとは土の質によって、無肥料栽培をし易い場所とし難い場所があるように感じます。確認はできていませんが、創始者の岡田茂吉氏も土を選ぶと言っていたと聞きます。私の住む伊豆地域はあまり向いていないのだと考えています。たまたま住んでいた場所の土質で明暗が分かれるというのは悔しいですが、何か別の方法があるに違いないと思っています。
さて、「目指すべき農業は何か?1」で書いた内容を説明するために「5」まで進めましたが、それも今回で終わりです。繰り返しになりますが、私が目指す農業は①無農薬②不耕起③自家採種④連作⑤地域草質資材利用でしょうか。
すいませんが、時間がなくなりました。上記の①~⑤について、次回は説明したいと思います。
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目指すべき農業は何か?5回 全部見せていただきました。
私はお米だけですが
自然農は理想ではあります でもいろんな意味で厳しいです。
考えるところ今は 無肥料栽培をしてます。
無肥料栽培も畑は 難しいですね。
2010/4/12(月) 午後 8:10[ くーたろう2号 ]
目指すべき農業は何か?4
少し間があきましたが、「目指すべき農業は何か?4」をお届けします。
今回は「自然農」についてです。
あくまでも私個人の漠然としたイメージになってしまうかもしれませんが、自然農について書いてみたいと思います。
自然農はおそらく今から30年くらい前に、川口由一氏が始めた農業スタイルです。一番の特徴は「耕さない」ところでしょう。完全に無農薬・無化学肥料なのも忘れてはいけません。土を作るため、微生物を増やすために刈った雑草や落ち葉などで被覆したり、時には米糠をやはり表面に散布することもあります。
もうひとつの特徴は、耕さないので当然ですが、機械類を使用する頻度が格段に少ないことでしょう。川口氏自身は、トラクターはもちろん、刈り払い機や軽トラックさえも使用しないと聞きます。自然農で使用する農具は、ノコギリ鎌、鍬、くらいのものでしょう。
自然農は己の体ひとつで自然と向き合う農業です。一粒づつ直接はたけに種を播き、野菜の生育を妨げそうな雑草は、地面に直に座って地ぎわから刈り、その場に敷く。農法と言うよりは、「生き方」そのものです。
そんな農法ですから収入も少ないので、一般的ないわゆる普通の生活は難しいでしょう。私自身、そういった自給的農業に興味はありますが、家族のことを考えると踏み切る勇気はありません。いえ、家族のせいにしなくても、現代生活に慣れ切った私にはおそらく無理でしょう。
加えて、自然農が一般社会に広く認められのは不可能とは言わないまでも、現実離れしています。自然農の要素を取り入れる必要は強く感じますが、いままでの自然農そのものでは、受け入れられないでしょう。
あまり好きな言葉ではありませんが、「効率」がもっと良い方法を考えないといけないと思います。一人で作付出来る面積と、その収量性が格段に上がらないと、家庭菜園レベルでしか実施出来ないでしょう。
決して、自然農を馬鹿にしたり、実施者を変人扱いするつもりはありません。人間と自然が向き合う姿は、農業とは本来そういうものだと痛感させられます。この自然農の理念をそのままに、何とかもう少し効率的な農業は出来ないものか…。そればかり考えています。
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お久しぶりです(*^.^*)
具体的にどこから効率よくしていいか?手をつけられない状況がいまの農業だと思います。すべてに連動していて、それぞれに制約がある(笑)
ぜひ、頑張ってください(σ▽σ)!!
2010/3/26(金) 午前 5:31[ himi ]
目指すべき農業は何か?3
本日は午後から本格的な雪になりました。今年の作付計画の、まだはっきりしていなかった部分をじっくり考えたりしています。
「目指すべき農業は何か?」の3回目です。前回は慣行農法の話をしたので、今回は有機農法の話をしたいと思います。
有機農法は基本的には良い農法だと思います。慣行農法とは比べものにならないくらい良い農業です。しかし、100点満点かと言われれば、違うと言わざるを得ません。
ちなみにここで言う有機農法とは国が認める「JAS有機」を指しますので、そのつもりで読んでください。
有機農法は、一般的には無農薬だと思われていますが、実はそうではないことを知っておいてください。一部、使用が許可されている農薬もあるのです。比較的安全な農薬ではあるのでしょが、完全とは言えない理由のひとつがここにあります。
また、肥料の面から言っても、化学肥料の代わりに有機肥料を使っているだけで、肥料に頼っていることに何ら違いはありません。ではなぜ有機肥料がいけないかと言えば、有機肥料とは言え過剰に使用すれば人体や自然環境に害をもたらすからです。過剰に与えられた窒素肥料は硝酸性窒素となり、人体に入った際には癌を引き起こす原因物質に変化します。つまり、化学肥料にしろ有機肥料にしろ過剰に施されることは良くないことなのです。
有機農法のもうひとつの問題点は、大量に使われる有機肥料の材料に限りがある点です。材料としてよく使用される資材には、米ヌカや菜種油カスや魚カスなどがあります。菜種油カスは輸入に頼っていますし、魚カスや米ヌカには限りがあり、現実に私が農協に注文しても少ししか手に入りません。(育苗や新しい畑の初期土づくりに米ヌカを使用することがあります)
家畜糞にしても元をただせば輸入飼料がほとんどですし、畜産業自体が低迷・縮小の傾向にあるので、継続的に手入れることが出来るか疑問が残ります。
少しは継続的に入手可能と思われる資材は、地域で見捨てられている落ち葉や刈り草などでしょうか。これも使用者が増えれば奪い合いになることは必至です。
国が有機農業推進法を作って盛んに(?)有機農業を広めようとしていますが、それが本当に良い方向なのか、考える必要があるでしょう。もちろん、過渡期としてまずは有機JASを広めるのは悪いことではないと思います。その先を考えておく必要があると私は考えます。
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おっしゃる通りだと思います!あたしには 真似できないけど(;^_^A
2010/3/9(火) 午後 6:52[ himi ]
目指すべき農業は何か?2
目指すべき農業は何か?
上の写真は、今月18日朝に家の2階の窓から写したものです。雪が2~3センチくらい積もっています。毎年1回か2回はこれくらいの雪が降ります。ちなみに右下に見えているのが私の田んぼです。
自然農も無肥料栽培も、難しいですね。
だからみんな慣行農法を離れられないのですよね。
何とか切り崩したいですが、奮闘中です!
2010/4/22(木) 午後 3:47[ YA-JIN ]